今回は講師に近畿大学建築学科の岩前教授を迎えて「エコ建築の健康効果」を
テーマに行われました。
海外の先進諸国と比較した場合、日本の住宅は暖を採る採暖の考え方が主流で、
部屋全体を暖める暖房と違って室内での一日の温度差が大きく、このことが健康
とどう因果関係があるのかなどデータを見ながら講義していただきました。

特に、最近のデータで高気密高断熱住宅に建替をした方を事後に追跡調査をした結果、
せき・かゆみ・冷え・喘息・皮膚炎などが断熱等級が高くなるほど改善率が高いという
傾向があったことなどのデータでの説明がありました。

今年のような過度の暑さで熱中症患者が多かったり、過度の寒さが原因で体調が
悪くなったりした結果、治療費が発生したなどのマイナス面を金額で積算すると、
断熱性能を高めるための追加費用も決して高くないことを実感した研修会でした。
いつも企画してもらうアキレスの森田さんと岩前先生に感謝です。