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資産となる家をめざして

2015/11/5

dc110403.jpg今年の春頃、4年ほど前に弊社にて建築させていただいた
お客様がご主人のお仕事の都合でどうしても関西圏に
居住せざるを得ないことになったとの苦渋の決断を
されて、ご家族で転居することになり、売却のご相談を
受けました。

4年前にはまだまだ長期優良住宅の認定制度が普及していない
状況下ながら、ご主人には外張り断熱の快適さと安心感に共感
していただき、認定住宅を建てていただいたので、ずっと住み
続ける事ができないと聞かされた時には我々も驚き、残念な
思いをしました。

でも、ご本人やご家族はどれほどの思いで決断されたかと思うと、
そのお気持ちは察して余りあります。
まだまだ、中古住宅や中古マンション市場では一度入居したら
半値などと、それぞれの仕様や性能、手入れ具合などの評価を
しないで、経過年数を主に価格設定する傾向があります。

我々としてはいかにその価値を分かってもらえるかを広くお伝えし、
家を耐久消費財でなく、手入れしながら住み継ぐ資産として評価される
世の中になってほしいですね。

その後、住継ぐ方とのご縁を結ぶことが使命だと試行錯誤した結果、
業者様の協力もあってようやく新しい住まい手に巡り合うことができました。
お互いに相反する思いはあると思いますが、バトンタッチされる方も
価値ある家を十分に理解していただいていることが救いでした。

それぞれの方に心からお礼申し上げ、これからの人生において幸多かれと
祈るばかりです。
写真は関西に引越しされる時に、持っていけないから処分されるつもりの
大切な盆栽を譲り受け、我が家で愛でているヒメリンゴです。

真っ赤なかわいい実を付けてくれました。
ありがとうございました。